マルチチャンネルとステレオ~DVD+ブルーレイディスク・プレゼント!!

 桜の季節ですねえ。東京はもう散りつつありますが、みなさんの地元ではいかがでしょうか。今日は桜を名残惜しみ、また開花を待ちながら聴いていただきたいディスクを3名の方にプレゼントしようと思います。太っ腹でしょう!? 
 パイオニアから発売された、DVDとブルーレイ(Blu-ray)ディスクの2枚組みソフトです。パイオニアはハードメーカーですが、かつてはワーナー・パイオニアやパイオニアLDCというソフトメーカーを傘下にもつ、ハードとソフトの総合メーカーでした。そしてビデオソフトといえばVHSに代表されるテープメディア全盛の時代に、いち早くディスクの優位性を謳って「レーザーディスク(LD)」を立ち上げて大成功したことはみなさんご存じのとおりです。スタートはCDより1年早い1981年でした。
 その後パイオニアは参加のソフト系企業は手放したものの、今日までその時代の最高レベルの映像と音声を収録する技術の研究を絶え間なく続け、その成果の一部をソフトとしても発売してきました。私も音楽ソフトの製作者として、いくつかの企画に参加しました。世界で初めての、96kHzサンプリング/24ビットのDATソフトも思い出に残る作品です。あの倍速回転のDVDプレーヤー、今なお人気があるのだそうです。CD規格を超える、ハイビット、ハイサンプリングのソフトは、これもDVDに先駆けてパイオニアが一番乗りだったのです。
 そうそう、これは無駄話ですから、すぐにお忘れいただいて構わないのですが、新技術で真っ先に走り出すのが、かつてはソニーといわれたものです。そして、決してトップを走らず2番手として確実に収益を上げていくのが○○、なんていわれたものですね。しかし、こうしてみるとパイオニアも光ディスクのLD、ハイビット・ハイサンプリンのDATなどでは一番手だったのです。さらに、今では誰もが当たりまえに使っているGPSによるカーナビゲーションシステム、そして薄型テレビのプラズマ・ディスプレーもパイオニアが先陣を切ったのでした。う~ん、今のパイオニアを見ると涙が出そうになるのは私だけではないでしょう。もっともソニーも昔年の面影はありませんが。この2行は、もちろん悪口ではなく、激励のための“カツ!”であります、よ。
 私は映像つきソフトでは、1996年10月に最初のDVDソフトとして、ヨーロッパの風景と音楽を組み合わせた4作品の企画をパイオニアに提案し、録音と撮影の両分野で参加しました。もうすでに廃盤ですが、「ドナウ物語(PEKDV-101)」「歌の翼に~ヨーロッパ名歌曲集(PEKDV-102)」「我が母が教えたまいし歌~スメタナ、ドヴォルザーク歌曲集(PEKDV-103)」「ザルツブルグのモーツァルト(PEKDV-104)」の4点がその作品です。

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 音楽はポーランドのカドヴィッツ、チェコのプラハ、オーストリアのザルツブルグで、それぞれの土地の優れた演奏家を起用して録音しました。「ドナウ物語」は私の初めてのフルオーケストラ作品で、ポーランド第2の都市カドヴィッツの放送オーケストラを起用しました。これら4作品は最初期のDVDとしてアメリカなどでも高く評価されました。最終編集がソニックソルーションのまだベータ版の編集システムで、オペレーターはずいぶん苦労して、4点仕上げるのに2晩徹夜をしました。記録は4ギガの専用HDDが4台。これが1台が20万円ほどもするという、大容量HDDが超低価格化するという今日からは信じられないような高額重量級機器で、懐かしく思い出されます。なお現在、ブルーレイディスクで再発売することが計画されています。

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 さて、この写真が4月1日発売の「彩 irodori(PEBDV-303)」です。映像と音楽を組み合わせた、いわゆるBGVソフトは、ヨーロッパやアメリカなど海外で撮影したものが多いのですが、パイオニアのシリーズでは京都の「雅 みやび(PEKDV121)」、沖縄の「ぱいかじ 南風(PEKDV123)」に続く国内撮影3作品目となります。
 桜の名所は日本各地、それぞれお国自慢の素晴らしいスポットがありますが、この作品では、桜も紅葉も東北から選ばれています。桜は岩手県北上市の北上展勝地、秋田県仙北市角館町の武家屋敷周辺と桧木内(ひのきない)川、秋田県横手市の横手城、真人(まと)公園、そして紅葉は青森県十和田湖、奥入瀬渓流、中野もみじ山、岩手県の松川渓谷など。
 音楽は、オペラの良く知られたアリアや小品を選び、これを木管五重奏にアレンジしたものを新たに録音しました。楽器はフルート2本(ピッコロ持ち替え)、ホルン、ファゴット、そしてピアノです。演奏者は全員若い女性という、私好みの編成! オリジナル・アレンジですからね、練習も大変でした。そうそう、アレンジャーは私の呑み友だちで、桐朋音大出身の作曲家・糸川玲子さん、ええこちらも女性!! 録音会場は、埼玉県秩父市のミューズパーク音楽堂。
 美しい日本の春と秋の山の目を奪われるような豪奢としかいいようのない色彩。その豊饒な彩りに寄り添う音楽をどう作り上げていくかがテーマでした。そして、オーディオ的には、このような室内楽編成の演奏を、5チャンネルでも、2チャンネルでも自然な響きで聴けるようにするには、どうしたらいいか、スタッフは大いに苦労をいたしました。
 その困難さにについて少しお話することは、オーディオファンにも有益であると信じますので、次回少し詳しく紹介いたします。
 この2枚組みディスクをご希望の方は、お名前、ご住所、電話番号を明記して、下記の私宛メールでお申込みください。オーディオに関するご意見や質問を書き添えていただけると、とても嬉しいです。抽選で3名様にプレゼントします。

宛先:funaki@sn-factory.jp