ここ一番はアナログか? ~アナログとデジタル

●アナログ対デジタル~私の見解  CDが登場したのは1982年10月のことです。それ以来、アナログとデジタルについては、じつにさまざまなことがいわれてきました。面白いと思うのは、著名人が「私は今でもアナログ派だ」とか、「ここ一番というときはLPを聴く」などという発言をすると、新聞は喜んで取り上げてきたことです。消え行くものへの挽歌なの…

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オーディオと想像力~少し古いノートから・私のオーディオ論集(1)

<これは、ウィーンの市立公園のワルツ王・ヨハン・シュトラウスの金色の像です。今回は私の少し古いノートからオーディオについて考えたものを収録いたします> ●オーディオの音と生の音  人はいつもオーディオに「いい音」を求めている。しかし「いい音」とは一体なんだろうか。私は「生(なま)」で聴く音楽を追体験できる」ような音が「いい音」だと…

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読者のコメントにお答えします~オーディオ特別編

暑中お見舞い申し上げます。  凄まじいとしかいいようのない暑さ続きですが、皆様お元気でしょうか。世界中が異常気象に見舞われているようで、国内外の政治経済事情よりも、地球規模、宇宙規模での異変がないのか、ついついそんなことを気にしてしまいます。  気にすることで思い出したのが、コメントをいただいた方々に返信や回答をしていない方がいら…

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Esotericのリマスターディスク~“いい音”と“マスタリング”の関係(5)

・名演奏、名録音への熱い思いが生んだリマスタリングディスク  どうしてこうも暑い日が続くのでしょう。北半球の偏西風の蛇行の変化が大きな理由の1つだともいわれていますが、異常気象は日本だけではなく、ロシアの異常熱暑、南米の異常寒波に見られるように地球規模で発生しているようです。  こんな時には音楽もあまり聴く気になれないという方が多いか…

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アンプの出力量と再現力の関係~アキュフェーズ「E-305」追補

 アキュフェーズの創立時メンバーによる、1972年2月ごろの製品企画会議の際に撮影された写真です。右から5人目が初代社長・春日二郎氏、左端が2代目社長・出原真澄氏。お2人とも故人となられました。 ・アンプの出力はスピーカーの出来と深い関係がある  今回はアキュフェーズ(Accuphase)のプリメインアンプ「E-350」の項で…

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アキュフェーズ「E-305」の優れた再現力にオーディオの奥の深さを知る(2)

・惚れ惚れとする外観と充実した内部構成 「E350」を少し詳しく見てみましょう。フロントパネルに大きなメーターがあるのは、アキュフェーズ(Accuphase)の特徴的なデザインの1つです。正確な対数圧縮型のピークレベル表示ですが、この数値を読み取って何かの参考にする人は、実際にはほとんどいないかもしれません。  しかし、アンプからスピ…

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アキュフェーズ「E-350」、オーディオの奥の深さを知る優れた再現力(1)

●オーディオ歴の長い友人が惚れこんだ「E-350」  日本の優れたマスタリング技術の後半に入る前に、もう1つ別な話題でお口直しをしていただきたいと思います。今日のテーマはアンプです。  アンプはオーディオ再生ではなくてはならない中心的存在の機器ですが、直接音を出すことがないので、その性能や音質については、スピーカーのように華やかな形容…

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1950年代のオーディオの音を、小林秀雄はどう聴いたか

 マスタリングの話が続きましたので、今日はいつもと違った話題でお口直しをしていただこうと思います。じつは先日、あることを調べていましたら、文芸評論家・小林秀雄さんに『ヴァイオリニスト』という原稿があるのに気づき読み直してみました。  私たちの世代の文学青年にとっては、小林さんを読むことは通過儀礼のようなものでしたから、私もずいぶん読みま…

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xrcd とEsotericのリマスターディスク~“いい音”と“マスタリング”の関係(4)

・音のビクターがアナログ名盤のCD復刻に乗り出す意義  CDのディスクには音楽情報がデジタル記録されています。そして、その記録の規格が統一されていなければ互換性が失われます。LPの場合も音溝に45度の角度をもって左右チャンネルの信号を記録するとか、高域特性を向上させるためのRIAA曲線の採用などという規格が統一されていますが、CDの場…

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xrcd とEsotericのリマスターディスク~“いい音”と“マスタリング”の関係(3)

 CD登場以降のデジタル時代も、ディスクを作る基本的な工程は大きくは変わっていません。しかし、デジタルの場合は録音からプレスまで、機器はどの工程もコンピューターで動作する部分が大半ですから、コンピューター、パソコンの性能の進歩が目覚しいのと同じで、少しアナログ時代よりも変化が激しくなっていると思います。  たとえば、録音された音源を収録…

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“いい音”と“マスタリング”の関係(2)

 ワルター指揮、コロンビア交響楽団のベートーヴェン交響曲第3番のCDですが、知人からプレゼントされたアメリカプレス盤(写真右)を聴くと、日本プレス盤(写真左)の音とは少し違うのです。どちらがいいとか、悪いという次元の違いではありません。どちらも同じ演奏であることは間違いありません。  音は再生装置の違いや、聴く人の経験、あるいは好み…

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“いい音”と“マスタリング”の関係(1)

 4月29日掲載号で、ブルーノ・ワルター指揮、コロムビア交響楽団のベートーヴェン交響曲第3番「英雄」について少し触れました。今日はこの録音をめぐって“いい音”と“マスタリング”の関係を少し考えてみたいと思います。  ブルーノ・ワルター(Bruno Walter 1876年9月15日-1962年2月17日)は1939年9月、第2次世界大戦…

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B&W 805 Diamond ~英国モニター系の最新2ウェイ機(2)

 1995年10月に発売された、あの“オウム貝”の名がつけられたオリジナルの「ノーチラス(Nautilus)」を聴いたときには、とても驚かされました。何といったって、今までのスピーカーとは形がまったく違いました。じっと見つめていると、ゆるゆると動き出しそうな姿をしています。やがて細長く伸びた「ノーチラス・チューブ」を後方にたなびかせて走…

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B&W 805 Diamond ~英国モニター系の最新2ウェイ機(1)

 B&W(イギリス)「800 Diamond」シリーズの最新8モデルが4月から順次発売されます。写真は今回ご紹介する、シリーズ中で唯一の2ウェイブックシェルフ「805 Diamond」です。仕上げが3種類ありチェリーウッドとローズナットが588,000円(ぺア/税込)、ブラックが630,000円(ぺア/税込)。  4月27日掲載号で、…

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ステレオの思い出~最初のステレオ、そして岡俊雄さん(2)

 物心ついたころから身近にあるものについては、それがどのようにして生まれ、なぜそのように動作するのかについて、人は特に関心を払わないものです。たとえば、私が生まれた1940年代にラジオは、性能の差はピンからキリまでさまざまでしたが、すでにほとんどの家庭にありました。ですから私は子どものころ、ラジオがどういう原理で放送電波を音に変えてくれ…

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ステレオの思い出~最初のステレオ、そして岡俊雄さん

 オーディオがモノーラルからステレオになったのは、今からおよそ50年あまり前のことです。ステレオの録音再生の実験は1930年ころから行なわれていましたが、世界的統一規格のもとで正式にスタートしたのは、「オーディオ50年史(日本オーディオ協会)」によれば、1958年です。この年6月、RCAビクターが「ベートーヴェン:交響曲第7番」、「スト…

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ATCのスピーカー~モニタースピーカーの冷厳さと音楽的再現力の調和が魅力

 しばらく録音の話が続きました。そこで今回は、前回までにご紹介したパイオニアオ作品の録音で使われていたモニタースピーカーが、イギリスのATC社製でしたから、今日はそのATCのスピーカーについてということにします。  ところで、パイオニアといえば、その本社は東京目黒区のJR目黒駅のすぐ近くにあったのですが、昨年からスタートした新体制の中で…

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マルチチャンネルとステレオ(3) センターチャンネル ディスクプレゼントあり

 なぜ、家庭で音楽を再生するには必ずしも必須なものではない、センターチャンネルをもつ「5.1チャンネル」の音声規格が、DVDやBD(ブルーレイディスク)に標準装備されているのだろうか、というのが今回のテーマです。  結論から申しますと、それはこの規格がそもそも映画館の音声のために考えられた規格から生まれたものだから、ということです。映画…

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マルチチャンネルとステレオ(2)

●録音とオーディオは表裏一体  前回最後に録音の苦労をお話することは“オーディオファンにも有益”といいましたが、それはこういうことです。録音は、演奏を“より良い音”で収録することが目的であり、オーディオ(再生)はディスクに記録された信号を“より良い音”で再現することが目的です。  こう書くとはっきりしますが、要するに録音とオーディオは向…

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マルチチャンネルとステレオ~DVD+ブルーレイディスク・プレゼント!!

 桜の季節ですねえ。東京はもう散りつつありますが、みなさんの地元ではいかがでしょうか。今日は桜を名残惜しみ、また開花を待ちながら聴いていただきたいディスクを3名の方にプレゼントしようと思います。太っ腹でしょう!?   パイオニアから発売された、DVDとブルーレイ(Blu-ray)ディスクの2枚組みソフトです。パイオニアはハードメーカーで…

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